君だけを・・
舞は何か言おうとするが・・

「先輩、舞が許しても、俺があいつを許せない・・俺があいつを幼馴染として気を許したのもいけなかったけど、舞は死にかけて、俺はもう二度と舞に会うことすらできなかったんだ・・同じ日本にいると思うだけでも気が気じゃない、言うことはむちゃくちゃだけど、あいつと国外にでも行ってくれませんか?」


国外?そこまで?


ゆうはもうゆりちゃんに同じ日本にすら居て欲しくないのね・・



「・・・できたらそうしたいよ・・引っ越しても親ともうまくいかなかったみたいで・・・日本にいても辛いだけだからな・・舞ちゃんと幸せになれよ・・」


先輩は帰ってく・・

ゆうは不安な顔で見つめた。



「なぁ・・やっぱり信じられないから別れるなんていわないでくれよ・・・」


そんなゆうにクスリと笑う


「安心して・・ゆうが私を大事に思ってくれるのはわかってる・・けどもし同じことが起こったら・・」


「そんなことはない・・もしそうなって舞を失ったら・・もう生きていけないさ・・」


「そんな大げさな・・」


「マジだっ!一度舞を失って・・・他のおとこに盗られると誤解したときどれだけ地獄な日々だったか」
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