長ズボンの暇潰し

太陽は

ふと見上げると
太陽が眩しくて
目を閉じる

すると不意に
君との思い出が蘇る
眩しい。
君の笑顔は僕に
そう思わせた
だけどその笑顔が大好きだったんだ

空の上にある
あの太陽のように
君の笑顔が輝いて見えて
僕には純粋過ぎたんだ
二度とは戻らない
君との日々を胸の中で
大事にしまってみた


意識を戻すと外は大雨
まるで僕の心の中
そういえば君は
雨が大好きだったね

雨が好きと語るその笑顔が
太陽に見えたんだ
僕には
いつでも眩しすぎて
目を凝らして必死に君を見てたから
きっと見えなかったんだ
その裏を

雨の中を照らす太陽
僕には君がそんな風に見えた
君には闇なんてないって思ってた
どんなに思い出しても
思い出のままなのに
小さな君の手を握ろうとした


その手が風を切ったとき
君をやっと見つけたんだ
そして気づいたんだ
僕はきっと君の笑顔に甘えてた

素晴らしい君との日々
涙で霞んだ僕の空を
快晴にしたのは
君の笑顔
だけど
それをキラキラ
輝かせるのは
君自身だった

君と巡る日々だった
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