見知らぬカレと同居生活!?
「同い年なんだぁ♪ヨロシクね!
かいせい、ってどんな漢字??」

「本日快晴、とかの快晴。」

「快晴くんかぁ♪
名前、似てるね、あたし達♪」

「はぁ?全然同じ響きねーじゃん。」

「あたしは、そら。あなたも、お空の名前でしょ♪」

「あー……。あぁ。
でも俺この名前あんまし好きじゃねんだよ。」

「どして!?素敵な名前じゃない♪今日の空みたい♪
今日すっごいいい天気で、気持ちいいもん。
快晴、って素敵だね♪」

あたしがそう言うと、彼は赤くなって、大きな手のひらで顔をおおっていた。


◆◆◆◆◆◆◆

今日の夕飯は、とりあえずあたしが作ることにした。

快晴くんが荷物を片付けてるあいだに、あたしは買い出しに行ってきた。

快晴くんは何でもいいって言うので、あたしの得意なハンバーグ♪

料理するの好きだから、昔からお母さんとよく作ってたんだぁ。

できあがったハンバーグや、スープ、サラダなんかをテーブルに並べると、
快晴くんはゴソゴソと部屋を片付けてるとこだった。

「おぉ!サンキュ。
部屋な、1つしかねーから、お前ベッド使えよ。俺はこっちのすみに布団しくから。」

「そんな快晴くんだけ下に寝るなんて、なんか悪いじゃん!」

ここのアパートは、簡単な家具、ベッドが備え付けになってる。だから、ベッドも1つは備え付けてあるんだ。

「んなコト言ったって、じゃぁお前、俺と一緒にベッドで寝てくれんの??」

ボッと赤くなったあたし。

「ぜぜぜ、絶対、はしとはしに寝るなら、かか、構わないよ!」

「ぶはっ(笑)!構わねーのか。
いや、遠慮しとくわ。
俺は、イヤなんで。」

快晴くんが真面目な顔でペロッと舌を出し、あたしは、なんか可愛いなと思う一方で、
あっさり否定されたのが軽くショックだったり。

だって普通、女の子が拒むとこでしょ、こーゆうの。

立場が逆じゃない??

冗談でも、
一緒に寝たいなぁ、とかは言わないんだぁ、快晴くん冷たい………。
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