見知らぬカレと同居生活!?
【side:想良】

ゆっさゆっさと、歩いている誰かにオンブされながら、うっすら目をあけた。

辺りは、夕暮れの赤い色に染まっている。

「……あ……翔弥、先輩……?」

「起きた?」

翔弥先輩は、優しい笑顔で振り返る。

「足、大丈夫?まだ、うずく?」

「あ、いえ、大丈夫です。
スミマセン………送ってくれてる、んですよね?」

「もちろん。今日は家まで送るから、家の場所、教えてね。
だいぶ近くまでは来たよ。瞳ちゃんに聞いたんだ、だいたい」

と、またニッコリ。
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