見知らぬカレと同居生活!?
「か、かいせ、快晴くんが、うぅっ、ひっく、
快晴くんと梨華……さんが、ぐしっ………うっく」

翔弥先輩に話すのはお門違いなのかも知れないが、
この時あたしの頭はまったく正常に機能していなかったし、
ショックで悲しくて、誰かに聞いてほしぃ気持ちもあったんだと思う。

とにかくあたしは、翔弥先輩に、泣きながら、途切れがちに、成り行きを話した。

「…………で、傘がバサッと下がったせいで、あとは何も──────きゃあっ………!!?」 


話し終えるより先に、翔弥先輩に、強く抱きしめられた。
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