見知らぬカレと同居生活!?
「驚いただろ?真隣だなんてな。
北沢さんからこの部屋に案内された時、俺も驚いたよ」

と、快晴くんが優しく微笑みながら、あたしの頭からすっぽりとバスタオルをかけて包んでくれた。



「ここに住んでいた独身の会社員の男の人が、急な転勤で、バタバタと越したんだってさ。

で、この部屋を俺に紹介してくれて、ここに越したんだ」

と話ながら、自分もバスタオルで頭をふきながら、快晴くんは、あたしの隣に座った。



「そう……だったんだね。
 快晴くんがどこに越したのか聞けないままで………あたし、まさか隣にいるだなんて夢にもおも………思わな………グスッ、思わなかったから………うえっ」


「まぁた泣く~~(苦笑)」


「だってぇぇ………!!」


その時────快晴くんの指が、あたしの涙をすくい取り、
そのままあたしを見つめ、優しく笑ってくれた。


その優しい瞳と、相変わらずのキレィな顔とにドキドキして、
あたしは思わずうつむいた。
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