見知らぬカレと同居生活!?

●同居生活2日目

朝、ふっと目が覚め、
ここどこだったっけな~……あぁ、1人暮らしするはずのアパートかぁ……
なんて思い出し、ハッと起き上がった。
カーテンの隙間から見える満点の青空に思わず笑顔になる。

反対側の部屋の隅に寝てる快晴くんのもとへ走り、彼の体を布団ごと揺さ振る。

「おっはよー!♪ね、すっごぃいい天気だよ~!今日も快晴~♪なんてね♪
今日は賃貸探しに行こうよぉ!起きろー!かいせー!!」

「………まだねみぃ~……なんなんだお前朝から……テンション高すぎだろ………」

「快晴くんたら、寝起き悪いほう!?」

「……昨晩けっこう遅くまで起きてたんだよ~……」

ふにゃふにゃとしゃべる快晴くんの布団をひっぺがしといて、あたしは朝食を作った。

しぶしぶ顔を洗ってきた彼と、並んで朝食を食べる。

「素敵な賃貸見つかるといいねっ。ここも築浅でオシャレだけど、こんな感じの賃貸あるかなぁ♪」

「そだな~……」

やっぱり今日もどこか冷たい彼だけど、あたしは構わずにいろいろしゃべった。

快晴くんは、1人で探すって言ったけど、あたしだって当事者だし、ついて回った。

けっこうな数の不動産をたずねて歩いたのに、収穫なし。
この時期は、新社会人や新大学生などの1人暮らしがドッとくるから、いぃ物件はあっという間に押さえられちゃうらしい。


収穫なしのまま、疲れたあたし達は、また部屋に戻ってきた。
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