見知らぬカレと同居生活!?
あたしは快晴くんの胸にしがみついたまま、息を止めて、恐怖に耐えていた。

ドクドクドクドクドクドク…………

心臓がすごい早さで打ってるけど、
快晴くんのいい香りに包まれてると、落ち着くような、
それとも余計にドキドキするような、自分でも分からないままだった。


―――――
―――――――
……………何分たったのか。

「………なぁ。
そろそろ離れてくんねーかな。」

と快晴くんがつぶやいた。

「……も、もう落ちないかな。」

と顔をあげ、快晴くんを見上げる。

暗くて距離感がつかめず、顔と顔が近くなった。

快晴くんの吐息がおでこに触れる。


「音が遠くなったから、雷も離れたんじゃねーの。

つか、マジもうヤバィから………」

「へ??な、何が??」

部屋が真っ暗で、快晴くんの表情もよく見えない。


すると、快晴くんが、急にあたしの耳元へ口を寄せてきて、

「………あのさ。
このままベッドまで運んでも、いぃかなぁ?」

ななななな、何それ!!??
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