見知らぬカレと同居生活!?
と、その時、いきなりすぐ横の生け垣がガサガサッ!と揺れ、
バッと何かが飛び出してきた!

「きゃぁぁああ!!??」

真っ暗で何が飛び出したのかが分からず、頬にチクリと軽い痛みがして、恐怖でいっぱいになった。

「や……いやぁぁ!!」

「落ち着けって、猫だよ、猫!」

固く閉じていた瞳をそうっとあけると、闇夜に、猫の目が光っていて、ニャァアと鳴いた。

「………お、おどかさないでよぉぉお(泣)」


グスグスと鼻をすすっていると、頬が暖かい感触に包まれた。

「ほっぺた……血が出てる。爪でひっかかれたんだな」

快晴くんの手のひらで、頬をすっぽり包みこまれていた。


さっきまでは恐怖でドキドキしていたのに、
快晴くんの手の暖かさを実感して、違う意味でドキドキが増していく。
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