4月の雪は溶けなかった
せんせーはチーズケーキ、あたしはミルクレープ。
食べながら笑ったりふざけたりして、ワイワイとデザートを口に運んだ。
全然関係ない話をしていても、時々ふと違うことを考えてしまうことがある。
それは、ただせんせーと付き合っているのが信じられないということ。
こうして一緒に美味しいものを食べながら、同じように笑う。
それだけでも夢のような、なんと言うか、ふわふわするというか、とにかくいつもと違う世界にいる感じがする。
今食べているミルクレープが美味しいっていうことにさらに何か別の感覚が乗っかって、あたしはとても心がぽかぽかしてきた。
時間をかけてあたしたちはチーズケーキとミルクレープの皿を空にした。