4月の雪は溶けなかった
あわててノートを取り始めて、なんとか追い付いた。
書き終わると同時に授業終了のチャイムが鳴った。
せんせーは号令のあとすぐに教室を出て行った。
授業が終わった教室の中は、すぐにざわつき始めた。
それがあたしに孤独感を与えた。
友達がいないわけではない。
ましていじめられているわけでもない。
なんだか急にマイナス思考というか、ネガティブというか、今までにはない感情がしてきた。
いや、もしかしたら今まで目を反らしてきただけだったかもしれない。
でもそれはただの被害妄想に過ぎないのかもしれない。
そんなことを考えている間に、1日1日と時間が経っていった。