4月の雪は溶けなかった
次の日になっても胸は苦しいままだった。
授業中、せんせーをいつものように眺めているのも辛いぐらい。
ずっとわかっていたつもりだったけど、現実を直視するのは苦しい。
こんなに悩んでいる今の自分が、自分じゃないみたいで、それもあたしにため息を吐かせた。
いっそのことせんせーにこの気持ちを言ってしまいたいと思うけど、今のあたしには到底できなかった。
どんどん気持ちは沈んでいく一方だった。