黄色い笑顔




そう言って木下くんは
私の手をひっぱって

そのままスタスタと
歩いてしまった。

女の子達はキィーと言って
どっかに行ってしまった


木下くん私を守って
くれたんだね。

そこで木下くんの優しさを
感じた。

「お前………」

無言だった木下くんが
小さな声で…


「あんまり……ボケっとすんじゃねぇぞ」

そう言った。


「……うん」


なんか照れちゃって
顔が赤くなって
木下くんの顔が見れなかった


だけど私は見逃さなかったよ?


“あんまりボケっとすんじゃねぇぞ”って言った時

繋いでる手をギュッと
してくるたよね?






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