あんな。めっちゃ、だいすきです。


でもなんかこっちは奇襲攻撃かけられた気分やのに、その原因がのほほーんってした空気出してるし…


…ってああ、もう!!



でも正直、1番の原因はお腹のすきがピークに達してたことかもしらん。



「〜おとうさん今までよー生きてこれたなぁっ!?」

「……え、」

「なんもできん!頼りない!!会社クビになる!!ごはんも作れへん、洗濯もできん、充電器の場所もわからん!」

「……み、みとも…」

「その上人の迷惑考えんと突然来るし、コロッケ冷めるし、サクサク度合いが下がるし!!サクサクじゃないコロッケなんかタコ入れ忘れたタコヤキと一緒やし!!」

「す…すまん……」



完全に萎縮してるおとうさん。

大トトロが、中トトロくらいんなってる。


ヒートアップするウチの手を、くいっと何かがひっぱった。



…いっちゃん。



「まぁまぁみとも、ちょっと落ち着こうや。イライラすんのも腹減っとるからやって。な?」

「…………。」

「あの、よかったら一緒にご飯食べませんか?」



おとうさんに向かって穏やかに話しかけるいっちゃん。



< 173 / 389 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop