あんな。めっちゃ、だいすきです。
「〜はぁ!?」
なななななななな、
何を言うてんの!?
「あずか…って、ちょおおかあさん!?むりむりむりむり、絶対無理!!」
「ペットが増えたと思って。な?」
「いやいやいやいやいやいやいやちょっと」
…おかしいやろ。
どうみてもペットじゃないやろ、引き締まり方を忘れた中年のおっちゃんやろ。
「1週間でええから。」
「……いや、あんな──」
「1週間だけ。…そしたらおかあさん、ちゃんと迎えにいくから。」
おかあさんの声があまりに真剣で、いつものおちゃらけたかんじやなくて。
1週間。7日。
それで元に戻れるんやったら…。
やから、しばらく黙ったあと。
「わ……わかった」
ウチは重たい頭を、ゆっくり振るしかなかってん。
…そっから先のおかあさんの行動は素早かった。
いち。ほな決定な〜、ありがとー!!
に。ほな切るで!茶碗蒸し作りよるねん、巣できてまう!!
さん。――ガシャン。ツーツーツー……
あっけにとられて、呆然と立ち尽くす。
「ウソやん…」