あんな。めっちゃ、だいすきです。



あかんなぁ。最近涙もろいなぁ、ウチ。

もうおばあちゃんなんかな。すぐ涙出てくる。



…いっつもいっちゃん、言うてくれるけど。


すきーとか、愛しとるーとか。


冗談混じりに、笑いながら、言うてくれるけど。



でもこうやって、他のひとに…おとうさんに、真剣に言ってくれた。



それがな。めっちゃ、うれしかってん。












3人とも全員お風呂入り終わったころには、もう0時過ぎとった。


来客用の布団…はないから、冬場のコタツ布団を代用して床に敷く。


いっちゃんとおとうさんは仲良くそこに転がって。

今晩もまた、ウチ、いっちゃん、おとうさんの川の字のできあがり。



「電気消すでー。」



ぴ、とリモコンのスイッチを押したら、部屋は真っ暗になった。


広いベットの上で、目を閉じる。


その3秒後、ごごぉ〜、ごごぉ〜、て、工事現場みたいな音。



…おとうさん、寝るの早いな。


普通こんな慣れへん土地でソッコー寝るかな。


別に恨みとかないけどさすがにその爆音聞いてたら、鼻と口ふさいだりたいって思うのは、しゃーないことやんな。



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