あんな。めっちゃ、だいすきです。



…おかあさんが、あの時。



自分の病気を知ったとき、爆発してしもたんは、おかあさんの心が耐えきれへんかっただけやない。



ウチも、おとうさんも。


きっと気づかんうちに、おかあさんに頼りきって寄りかかってた。


それが当たり前になってた。


おかあさんはいっつも、ウチの分もおとうさんの分も、いっぱいしょいこんで。


…こんなん何でもないわって、笑いながらしょいこんでくれててん。



自分の行動を思い出す。


おかあさんからの元気にしとる?っていうメール、返すのめんどくさくてそのままにしてもたり。


かとおもたら、お金がピンチのときだけお願い〜って甘えるメール送ったり。


たまーに電話しても、自分の愚痴言うだけ言って満足して、切ったり。



どんなに仲ええ友達でもできへんこと。


…頼めへんこと。




さめきったインスタントコーヒーはまずくて、洗い場に半分流してしもうた。


黒く染まった流し。



…なんやろ。ああ、これ。


すっきりせえへん、ウチの今の心ん中みたいや。



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