あんな。めっちゃ、だいすきです。
おかあさんは新幹線で、ちょうど昼ごろにこっちについた。
人多いから見つかるかな〜て思ったけど、問題なし。すぐにわかった。
…だっておっきい紙袋何個もひっさげて。
戦隊シリーズに出てくるロボットみたいんなって改札出てきてんもん。
きょろきょろしとったから手を振ったら、おかあさんもウチを発見して小走りで駆けてった。
「よっ!みとも!!」
「よっ!!……て、おかあさん何なんその荷物……」
「え、これ?これはなぁ…じゃじゃーんっ!!」
広げられた袋からのぞいたのは、いくつものタッパー。
透明なフタの下に見えるのは、なにやら黒とか、黄土色の物体。
「……もしかして」
「ひじきと、切干大根と、おからと〜…あと、きんぴらごぼうとか!みとも、栄養あるもん食べてないやろなぁって思ってわざわざ作ってきたってんで?」
…いや、こんな大量に食べられへんて。
タッパー一個ごとにぎゅうぎゅう詰めやねんけど。
「ほら、感謝の言葉は?」
「…あ、うん…アリガトウゴザイマス…」