あんな。めっちゃ、だいすきです。



…うん、気持ちは嬉しいけどな?

冷蔵庫に絶対入らんから、これ。


おかあさんの荷物を半分持って、駅を出る。


おかあさんは落ち着きなく周り見渡して、子どもみたいに目ぇキラキラさせて。



「都会やなぁ……!!」

「うん、まあ地元よりはなぁ。」

「ちょ、みとも!あれ何?ちょっと探検してっていい?」

「…うん、とりあえずこの荷物家に置きに行ってからにしよか。」



ソワソワしてるおかあさんをなだめつつ、ウチの一人暮らし宅へ向かった。



…おかあさんを駅で待っとる時間、実はけっこー緊張しとってんけど。



なんや、思ったよりも元気どころか普段よりテンション高いんやないの。おかあさん。



あんまりにも荷物が重たいから、ついた時には腕パンパン。


明日筋肉痛なるんちゃうかっていうくらい。


…愛情たっぷりのひじきと切干大根、おからときんぴらごぼうたちのせいで。







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