あんな。めっちゃ、だいすきです。
「みとも!2ショットとろ、2ショット!!」
出会うだれもかれもと写真をとりまくったあと、再び合流したアヤちんにそでを引かれた。
キラキラ、ピンクや白のスワロフスキーでデコってあるアヤちんのカメラは、フラッシュたいてなくてもまぶしい。
「ええか?いくで?」
「ええよー」
「せーのっ!!」
──ぱしゃり。
ふたりとも右手でピースつくってにっこり笑う。
この距離やと、頭きっと切れてる気がするな。
盛っとるから、いっつもの2倍くらい高くなっとるもん。
「あー、おっけおっけー!かわいく撮れてるー」
デジカメの画像を確認するアヤちん。
カメラに添えられた指先は、カメラと同じようにキラキラ光ってる。
目の周りをかざる、ゴージャスなまつげ。
…なんでやろな。
話す内容は相変わらずしょーもないことやし。
話し方のタイミングも、笑い方も変わってへんと思うのに。
化粧とか、袴のせいもあるんかな。
少し久しぶりに会ったアヤちんは…前よりちょっと大人っぽく感じた。
「…あんな。みともに、いっこ報告あんねん。」