あんな。めっちゃ、だいすきです。


眠れるわけないしソワソワして落ち着かんかったから、とりあえずなんかあったかいの飲もうって思て。


コップになみなみ牛乳入れて、レンジでチン。


アツアツの白く波打つそれに、唇をくっつけた…瞬間やった。



ベッドの上にあった携帯が、ブルブル震えてん。



「もしもし………っ!?」



いっちゃんや!!


そう思って勢いよく飛びついたウチの耳に聞こえてったのは、



「みともちゃんですかー!?」



…いっちゃんとは別の、めっちゃテンション高い声やった。


な…なんやの……。


おっきい声が頭にキーンて響く。


ワケわからんくてしばらく黙っとったら、


「おーい!みとも、みっとっもっちゃーん!!」


…もっかい、名前呼ばれた。



「………」

「みともちゃーんっ!!返事してー!!」

「………あの、」

「おい何しよんねん!!…っ、みとも?ごめんな──ちょ、うわっ!」



あ、いっちゃんの声。


電話の向こうで、ドタバタさわぎが聞こえる。



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