あんな。めっちゃ、だいすきです。

「そうでもないで?朝起きて、いちばん最初におはようゆうてくれるの、うれしいもん。」



そう言うたら、みんなの顔がいきなり般若みたいになった。



「はいノロケきましたー!」

「みとも、追放!!」

「追放!!」



アヤちんにどピンクの枕奪われて、頭たたかれる。


痛い痛い。ちょっと本気やんアヤちん…!

あとまみんとさっぺ、脇腹くすぐるのは反則やで。





夜10時すぎ。


みんな散々食い散らかして、テーブルの上には汚れたお皿と、お酒の缶と、あと床にはどピンクの枕。


みんなおのおの少女マンガ読んで、ぐーたらしとった。

アヤちんちは少女マンガの宝庫やから。


女子会って、みんな体の筋肉がゆるゆるになるみたい。


ほら、アヤちんなんかまぶたの筋肉も働いてへんで。白目むいて寝とるし。



「ねむ……」


お酒もいっぱい飲んだしなぁ。

ごろん、と寝返りを打って、おつまみがわりに口に余ったポッキーをくわえてみた。


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