初恋
私は教室の扉の前で瑠華たちと楽しく話をしていた。
柚羅「うわぁ、瑠華、髪の毛グシャグシャ〜」
私はお腹を抱えながら笑っているた。
すると後ろから、くぐもった低い声が聞こえてきた。
*「邪魔。」
柚羅「あ、ご、ごめん」
柚羅は後ろにいた男の人に謝り、邪魔にならないところによけ、男の人の顔を見た。
その瞬間、柚羅の顔つきが変わった。
柚羅(こいつ、松崎蓮だ…。)
柚羅は、机の方に向かう蓮を自然と睨んでいた。
理沙「柚羅しゃん、顔が怖いっすよ〜。」
瑠華「柚羅、ほんまに蓮のこと嫌いなんだね。」
柚羅「うん、嫌い。」
瑠華「なんで、そんなに嫌いなん??
柚羅「いっつも違う女の人と歩いてるんだもん。」
理沙「いやん、柚羅しゃんと一緒ですねぇ。」
理沙は手をたたいて言った。
柚羅「な、なんで一緒なのよ。」
柚羅は焦って理沙を問いただした。
理沙「だってぇ、モテる人同士だからぁ。」
柚羅「いやいやいや…。」
瑠華「でも、蓮は柚羅が思ってるほど悪い人じゃないよ。」
柚羅「だけど…。」
理沙「まぁ、人は見かけによらずって言いますしねぇ」
瑠華「そ、そうだよ〜。」
瑠華はなぜか戸惑っていた。
それを柚羅は不思議に思っていた。
それからいつもの訳の分からない授業を受け、放課後になった。