月光歌
1章
第1話
「朝よ~。何時まで寝るつもりなの?遅刻してもしらないわよ?」
ぶふぁっ
布団をめくられたせいか冬の寒さが私に襲いかかってきた
さむっ!!
「全く朝からさむいなぁ…」
ふと時計をみると7時…
はっと目が覚めた
「やばい!」
あと20分で家をでなければ電車に乗り遅れてしまう。
乗り遅れた後は地獄の連鎖
ギリギリ遅刻はしないものの、満員電車でこれでもかってほど押しつぶされ、さらには朝から騒がしい奴らに出会う…
それを阻止するために…
洗面台に行き顔を洗い歯磨きをする
寝癖を整えるために水とドライヤーを使い、それが終われば制服に着替え時間を確認。
7時17分
急いで荷物をもってリビングに降りる。
「あら、起きたのね。おはよう。」
「梓、おはよう。」
「はよっ」
上からお母さん、お父さん、弟だ
「おはよっ!!」
お弁当を鞄に入れてパンを一かじり。
「こら。座って食べなさい。ってあら?もういいの?」
「うん!ごちそうさま!」
7時21分
ローファーを履いて徒歩10分の所にある駅まで急ぎながら向かう。