月光歌
2章
第3話
先に着いた私たちは先方を静かに待っていた。
どうしよう…
態度を最悪にして相手に無理だと言わせる?
それとも…
などと考えていたらお父さんに一言くぎを差さされた
「これから会うのは、お父さんの会社の取引先の社長のご子息だ。会社を潰さないでくれよ」
なんて言われてしまった。
「てゆうか、なんでそんなお偉いさんが私のこと知ってるのよ。」
とイライラしながら聞くと
「いや・・・実は、」
と言いかけた所で先方が見えた。
あ、これはどーも…
なんて父は挨拶している。母は私の横でにこやかに笑っている。
仕方ない、このお見合い?がんばるか!
と謎の意志を固めた私でした