月光歌
それから、私は部屋で何時もの私服などが入っているクローゼットの、隣のタンスを開けた。
いくつかあるなかの一つ、可愛らしい雰囲気の秋桜の着物を出した。
「よし。これにしよう!」
でも、着れると言っても面倒くさいんだよね、着物ってさ…。
ここをこうして、こうして…
よし、完璧だ…!!
あとは髪をどうしよう…。
あ!!時間!!
あと20分しかない…
仕方ない、簡単に行くか。
前髪と横に少し髪を残して…と、上半分より少し少ないぐらいを赤の紐でりぼん結び。
後は顔だな…。
鏡の前に腰を下ろしてメイクポーチを出す。
ナチュラルにさっぱりと愛らしく!
マスカラと薄くブラウンのシャドー。
チークを少し入れて…
リップを塗ってからピンクのグロス。
ファンデーションは嫌いなんだよね…。
パウダーだけで十分さ!!
よし!割と良い気がする…。
なんちゃって!笑
そして私はリビングへ向かった。