シュガーズ


「どお?」



ハル君が自分を指差して笑う



「……似合う」

「なんか照れんなァ」



男の子はみんなシャツにネクタイ

黒のジャケットを羽織っている

髪の毛もワックスで無造作にセットされていていつもとは全然 印象が違う



「晴緋君 ホストみたい」


芽依ちゃんが言う



「それ 誉めてる?」

「うん カッコイイ」



2人が笑いあう姿を微笑ましく思う

なんだか懐かしい感覚


芽依ちゃんとハル君
それから秦野君

3人は同じ中学校だったこともあって

あたしを含めて4人で話すことがなんとなく多い


゙友達"なんだなって実感する瞬間




「あれ 秦野君は?」




あたしの言葉にハル君がは周りを見回した



「そーいやいないね」

「………。」



あたしとカレ
文化祭実行委員


くじ引きで決まっちゃったから仕方ないんだけど



「探すの手伝うよ」

「……大丈夫」




たぶんあそこにいるだろうし


文化祭実行委員はクラスの出し物の評価をして回らないといけない

1人でやるには面倒な仕事


喫茶店のほうの手伝いもあるから大変


あたしは屋上に向かうことにした



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