シュガーズ
「じゃあさ」
この人よくわかんない
判断基準が意味不明
「知永さんは?」
あの子だって晴緋君のこと好きなんじゃないの?
いつもあんなにそばにいるんだもん……
知永さんには笑顔で
あたしにはそんな不愉快そうな顔するの
差別じゃん
「知永は別」
「なんで?」
「内緒」
「………。」
ここまできて内緒って何よ
納得いかないんだけど
寝転がる秦野君を思いっきり睨みつける
「好きなの?」
「………。」
「知永さんのこと」
「だったら?」
いたずらに笑う
「知永のこと好きだったらあんたどうする?」
「あたしと組もうよ」
これが目的
あたしが1番いいたかったこと
授業をサボってまで大嫌いな秦野君のとこにきた理由
「協力しようよ」
あたしが晴緋君
あんたが知永さんと付き合いたいなら
簡単なこと
あの2人を引き離すなら1よりでやるより組んだほうがいい
決まってるでしょ?
「やだ」
「………。」
きっぱり
秦野君が言った
「1人でやれ」
「………超うざい」
時間の無駄だった