シュガーズ
『放課後 空いてる?』
『妹の迎えまでなら』
お昼休みの会話
『じゃあ一緒に行く!!』
『う……うん』
迫力負け
そんなわけで今
あたしと眞子
それから芽依ちゃんが3人で並んで歩いてる
眞子はあんまり人見知りをするタイプじゃないから
「芽依ちゃん」
「なぁに?」
「だいすきー」
どうやらすぐに懐いたみたい
「可愛いなぁ 眞子ちゃん」
手を繋ながら歩く2人の姿を微笑ましく思う
「ハル君と同じ中学ってことはさ」
「うん」
「芽依ちゃんの家も近所?」
隣の中学校に通ってるってことは知ってたけど
一緒に帰るのは今日が初めてだから
「近所だよっ」
芽依ちゃんは笑った
部活が忙しくて一緒に帰るタイミングなかったもんな
そんなことを思う
「うち来る?」
「眞子 行きたいっ」
芽依ちゃんの提案に眞子がキャッキャとはしゃぐ
「衣都ちゃん 行こ」
「………うん」
夜ご飯の支度とかあるけど まぁいっか
今日はバイトない日だから
方向転換
あたしたちは芽依ちゃんの家に向かうことになった