シュガーズ

「あれ……くーちゃん?」



今日はバイト

人の気配を感じて振り返るとくーちゃんがいた



「今日 シフト入ってなくない?」


よっこちゃんの日なんだけどなぁ……


「三嶌(ミシマ)先輩休みだから代理頼まれたんだ」


なんとなく気まずそうな口調の彼女

あたしが機嫌悪いの全面に出してるからだろうな……

まぁ いいけど

ちなみに三嶌先輩

よっこちゃんのとこ

三嶌 祥子(ヨシコ)


今日はよっこちゃんがよかったな

あたしをなだめてくれるのは彼女くらいだもん




「ねぇ 1つ聞いてもいいかな?」

「うん」


でもせっかくくーちゃんだし


「藤森 晴緋君って本当はどんな人?」


聞いちゃおう


「………え」


くーちゃんが固まる

あんたなら知ってるんでしょ?


「えーっと……」


あたしの顔色を伺いながら言う


「澪梨ちゃんはどこまで知ってるのかな?」

「どこまで?」


何その含みのある言い方……


「あたしと晴緋の関係」

「特に何も知らないけど……」


むかつくな

知らないわよ



「でも晴緋とは仲良しなんだよね?」

「そうだけど?」

「……聞いてないんだ」

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