シュガーズ


携帯で新着メールの問い合わせをするのが日課になってる

来てるわけないのに

チェックしては連絡がないことを苦しく思う

こんなこと初めて


「………はぁ」


最近ね 思う

あたしは中途半端だ

秦野君のことを傷つけたくなくて彼と付き合うことを選んだ

゙好きじゃなくてもいい"っていう言葉に甘えて 彼の傍にいることを選んだ

そう思ってた

だけど 違う

実際はそうじゃなくっで好きじゃない"って自分にいい聞かせてるだけなのかも……

だって こんなに秦野君のこと気にしてて こんなに考えてる

恋なのかも


「ねぇ 衣都ちゃん」

「………ん?」

「明日お母さんのところ行くんだよね」

「うん」

「あたしもついてってもいいかな?」


早苗さんが言う

あたしと眞子がお母さんの病院に行くときはいつも『親子水入らず』って言って 早苗さんはついて来ない

なんか珍しいな


「うん もちろん」

「………ありがとう」



早苗さんの反応を気にしつつ あたしはまた携帯に視線を送る


お母さんに会うのはちょうど2週間ぶりだ

話したいこと……あるな

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