シュガーズ

家に帰るとソファーで寝てる眞子を見つける


まだこんなに小さいのに

食器をちゃんと片付けて

1人でちゃんとお風呂に入って

あたしの帰りを待っててくれて

いつも待ちくたれて寝ちゃうの


毎日毎日

帰るのは3時過ぎだから
寝てていいよって言ってるのに……



抱きかかえて布団に連れて行こうとすると眞子がうっすら目を開けた


「衣都姉ちゃん…お帰りなさい」

「ただいま」

「あのね 眞子ね」



「もう遅いから今日は寝よ?」


寝ぼけ気味の眞子に優しく話しかける


「明日はお姉ちゃん バイト休みだから ずっと眞子と一緒だからね」

「やったぁ」



眞子は布団に下ろすとすぐに寝入ってしまった



「寂しい思い…させてごめんね」


小さな身体にブランケットをかける



『お母さんが帰ってくるまでの辛抱』

から2年が経とうとしている


いつまで続く?

あたしはたえられる

でも眞子はどうだろう…

こんな生活
いつまでたえられる?






「今日は学校が終わったらすぐに迎えに行くからね」

「うん」

「そうしたら眞子の好きな物食べに行こうね」

「ほんと?やったぁ」

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