シュガーズ
喫茶店のほうも今日はOFFだし
昨日は給料日だったから
久しぶりに眞子と外食しようと思う
授業は3時には終わる
延長保育もお願いしなかった
学校が終わったらすぐに迎えに行こう
あたしはいつものように学校へ走った
身体
限界みたいだけど
今日は金曜日
明日は学校ないからバイトだけ行けばいい
大丈夫
どうせ体育以外
授業中も寝てるんだし
「……さん」
声
「知永さん」
ビクッ
あたしの名前を呼ぶ声がして目を覚ます
「おはよ」
藤森 晴緋
人が寝不足なのに
なんでわざわざ起こされなきゃいけないの?
「部活終わって荷物取りに来たらまだいたからびっくりした」
「………。」
不機嫌さを露わにするあたしに対して
笑顔を向けるカレ
「最終下校時間 過ぎてるよ」
「……え?」
予想外の言葉
慌てて時計を見る
18時45分
うそ……
完璧に寝過ごした
なんでよりによって今日なのよ…
眞子とすぐ迎えに行くって約束したのに
「え…ちょ…知永さん?!」
声を振り切って
あたしは走り出していた