シュガーズ

『好きだよ』


自分の選択が正しいのかだってわからなかった


「あたし………」



だけどね



「………ハル君が好き」



今ここにあるのは確かな想い

ふさぎ込んでいた気持ち


あなたは友達

友達としてあたしが好きなことくらいわかってる

期待して傷つくことがこわかったから逃げた

あたしは秦野君を言い訳に 橘さんを言い訳にハル君から逃げたんだ

本当は自分のためだった



「好き……好きなの……」


正義のヒーローなんていない

そう言って笑うでしょ?

でもあたしにとってあなたはそういう存在

偽善者じゃなくて本物


あたしはバカだ

こんな状況にならないと自分の気持ちに気づけないなんて

あたしはバカだよ


『衣都』


次々に浮かんでくるのはハル君の笑顔

あたしを呼ぶ彼の声


好き

好きだよ

あんなことになって助けを呼ぶとき1番最初に浮かんだのは彼

1番近くにいて欲しくて あたしのことをわかってくれる




そんなハル君のことが大好きです



涙と一緒に溢れる気持ち

電話越しで彼はあたしの名前を呼ぶ

ねぇ ハル君

あなたの目にあたしはどううつってるのかな?


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