シュガーズ

きっかけなんてどうだっていい

それが本当か嘘かなんてどうだっていい

誰だって

゙危なそう"

な人には近づきたくないでしょ?



「だから澪梨 関わんないほーがいいよ」


りっちゃんが言う

あんたに忠告されなくったってそうするつもり



安心して りっちゃん


あたしは利用価値のある人としか付き合わないから

誰に対してもアドバンテージは握ってたいし



「やっべぇ 遅刻した」


凍りついた空気の中に1人の男の子が入ってきた


「ハル…クラス替え早々に遅刻ってどーよ」

「春休み気分抜けてねーんだよっ」

「バカだなァ」


゙ハル"

と呼ばれる彼の周りに生徒たちが集まる

また

空気が変わる


「なんか…楽しそうな人だね」


あたしはりっちゃんにサインを送る

なんか情報知らない?のサイン



こう言えば

お節介で人に教えたがりなりっちゃん

情報網なりっちゃんはいつもあたしに教えてくれる


「藤森 晴緋(フジモリ ハルヒ)だよ もぉ~澪梨は疎いんだから…学校1の人気者だよ!!」


「へぇ……」


「合コンにも誘ってるんだけど 硬派だから来てくれないのォ~」


だからか……

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