BloodButterfly
『……あんた誰?』
「……違う…人違いだわりぃ」
こいつ…
パシ
今度は私が男の腕をつかんだ
『…ねぇ、あんた…死ぬの?』
こいつの目…正直やばい…
もう生気がない
「…あぁ…もうすぐで…死ぬ」
こいつの言い方は病気で死ぬとかみたいだけど
違う…こいつ自殺するんだ
『…ねぇ…1番痛くなく死ぬにはね、拳銃で一発…ここ狙いな』
私はそう言って自分の心臓を指差した
「……ふっ、わかった」
『……自分でやるのが嫌だったら私に言いな。一発で殺してやるから』
「…お前…何者だ」
『ん?今はただの高校生だよ』
「……そうか」
男はまたフードを深く被り歩いて行った