BloodButterfly


「あぁ…昨日殺した奴で最後、もうここには人いない…ほかの奴らが来てレイと話すの嫌だし…ちゃんとかつら被ってコンタクトつけてね…目立つの嫌だから」


そういうことか
海斗さんはこの建物に何人か人を雇って身の周りの世話をさせている

それが昨日殺した人で最後なんだろう


そして人がいなければ来客は私が相手することになる
それが嫌なんだろう


『ふふっ、分かりました』


私は着替えて、かつらを被り、コンタクトをつけた。海斗さんは私の髪と目の色は好きだけど、目立つのは嫌らしい。



ガチャ


準備を終えてから建物を後にした


『…ほんとにこれで行くんですか?』


私の目の前にあるのは黒塗りのベンツ


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