BloodButterfly


「通りすがりが親子喧嘩に口出しか?」


「これが親子喧嘩?ざけんな」



女はものすごいドスの効いた声で殺気をだしていた



これ…ほんとに女か?
そう思うけど背中は小さいし俺よりも背が低い



「話しは全部聞いた
あんたら中々最低だね?」



「なんだと?俺らは国の為に我が子を犠牲にしてるだけだ」



男はこの女にビビりながらも話していた
女なんてさっきの殺気で声すらだせていない



「あたしね、あんたらみたいなクズな大人が大っ嫌いなの

子供の気持ちも考えないで自分のことや世間体気にして…


だから……死んで?」



初めて人を怖いと思った
俺はさっきの殺気で立ってるのが精一杯だった



「お前みたいな小娘に俺達がやられると?」



「ふっ、知らない?人は見た目で判断しちゃいけないんだよ」


女の顔はこっちからだとよくわからないけど笑っていると思う


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