BloodButterfly

「…は？」



來はわけがわからないとでも言いたげな声をだした



「…私は…神無月麗なんかじゃない、私のほんとの名は」



麗、麗、やめろ、やめろ


「…櫻井麗よ」



「……な…に言って…」



來が動揺している…



「……ふふっ、まだ櫻井の家にいたのね？」



麗やめろ…



來の目つきがみるみるうちに変わっていく

怒りにみちた顔になった



「……翠も、離してくれない？」



「……れい？」


翠が傷ついた顔になっている

翠さっきまであんな幸せそうだったのに



「…私はただ」



麗は翠の腕の中を無理矢理抜け出した



「ただ私が生かしておいた來が今どんな風になったのか見に来ただけ」


麗…


「見たら驚いたわ
だってあまりにも予想通りなんだもん
まぁ死んでるか目が死んでるかが予想だったんだけどね～」



麗やめろ