BloodButterfly
『…翠』
ピク
翠が反応した
ごめん
でも私に近づいたのがいけない
いや
私が近づいたのがいけないんだよね
『…ごめん…ごめんね、翠』
翠は情けない顔をしている
悲しみに満ちているような
『……翠こいつらを連れてここに行って』
私は一枚の紙切れを渡した
『ここなら私の名前を出せばただで治療してくれる…闇医者だけど腕はそこらへんの医者よりずっといいから』
翠は何も喋らない
周りにいるクラスの人も何も喋らない
ずっと黙って見ている
『じゃぁ…永遠にさよならだね
ばいばい』
私は教室をでた