BloodButterfly


『あのぅ…川上様?』


上目遣いで目をうるうるさせる


こうゆう時あの親からもらった顔は役に立つ
親が整っていたから当然私も似るわけで…そこそこな顔だと思う

何度もこの顔を武器にしていたから
このやり方に自信はある



「ふっ、なんだ?」


『私…人が多すぎて寄っちゃったみたいで…どこか気分転換できる場所はありませんか…?
それに…川上様ともお話してみたくて…二人っきりで…』


川上に少し寄り掛かりながら
途中途中視線を外していった



『…あのっ、やっぱり…図々しいですよね…すいません』



引くと絶対ついて来る…



「可愛いな…いいよ、行こうか」


掛かった



川上は私の腰に手を回してきて個室に連れてきた



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