BloodButterfly
ここからは簡単…
川上は私の腰に手を回したまま顔を近づけてきた
『……ん……かわ……かみさ………』
私は声を出した
そして川上は舌を入れてきた
キモチワルイ
でも…まだ…今出せば騒ぎになる
こんな会場でやったら駄目
いくら個室でも外には警備員がいた
銃声を聞いたら駆け付けるに決まっている
「ベッド…行こうか」
『…やです…』
俯きながら弱々しく言った
「…どうしてだい?」
『…外に…警備員さんいたし…それにここじゃ夜にはさよならでしょう?
私…もっと川上様と一緒にいたい…離れたくないんです…』
「ふっ、君…名前は?」
よし
『…沙羅です』
この名前はよく偽名として使う
「…沙羅…俺の部屋においで」
簡単…
『…はい』
それからタクシーで川上の部屋にきた