BloodButterfly


『…ん~』



うわ

いつの間に寝たんだろ



……みんな寝てる



『さよなら…楽しかったです』


私は書き置きを残して玄関に行った



「麗ちゃん?」



善さん…



『おはようございます』



「…どこ行くの?まだ4時だよ?」



『…帰ります』



「まだいてよ?」



善さん

なんでそんな悲しそうな顔してるの…?


『また…来ますよ』



「…ほんと?」



『…はい、だってほら
結婚式行く約束しちゃいましたし』


嘘…


私はどれだけ嘘をつけば気が済むんだろ



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