BloodButterfly


「お前の席はあそこだ」


そう言って指さされたのは窓際だった


そこまで歩いて行くなか聞こえてきたのはこの席が悪いと言うことばかり

可哀相だとか
あの子はもう終わりだとか…


正直どうでもいい…



てゆーか高校ってもっと静かな場所なんじゃなかったの?

不良校だからなのかな…


席につくと前にいたひとが話し掛けてきた


「ねぇねぇ、神無月さん?」


『…なに』


「俺加藤るい、よろしくね!」

だから…よろしくなんかしたくないって

『…はぁ』

適当に返事をしといた


その後もなにか言っていたけど煩かったから机にふせて寝ていた


何分かたち
突然煩かったのが静かになり
ごくわずかな殺気に気づいた


きっと無意識に出しているんだ…


殺気のするほうを見てみると


あ…昨日の奴らだ…5人…ちょうど


目があった

なに、なんでこっちくんの…


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