BloodButterfly
「レイ…」
愛しそうに私の名前を呼ぶ
この人は私の雇い主
私は逆らえない
『なんですか…海斗さん』
「血がついてる、着替えて来い」
『…はい』
海斗さんはこの世界にいるくせに血が大嫌い
最初はおかしな人だと思ってたけど、今はもうなれた
着替えてから部屋に戻ると海斗さんは布団に入っていた
「おいで…レイ」
『…』
これは毎日の日課、私の部屋は海斗さんの部屋の隣に置かれている
普通に雇われている人は別のビルに住んでいる
自分の家に住んでる人もいる
私は"特別"なんだと海斗さんは言っていた