BloodButterfly


『他の奴らにも言うの?』



「いや、黙っておこうかな
言っても得しないし」



『ふうん…』



得ねぇ…


私はそんなことを考えながらパフェをつついて食べていた



「ん?言ってほしかった?」



『別に…』



「あのさ…俺の話聞いてくれる?」



何話って…正直聞きたくない



「俺ね…今暴走族に入ってるんだ」



私が黙っていると亮は話始めた



「それが結構有名でね?そこらへんじゃぁみんな知ってる」



亮は運ばれてきたコーヒーカップをカチャカチャと揺らしてコーヒーをながめている



「俺、幹部っていう普通の奴らよりは偉い立場にいたんだ」



「幹部になったばっかなときね
一人の女の子が俺んとこに来たんだ」



その言葉を口にした亮は悲しそうな顔をしている



< 38 / 206 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop