BloodButterfly


『海斗さん…嘘でしょう』


「本当だ」


『だって…海斗さん…みんな事故死したって…』


そう、海斗さんからは私が6歳のときに両親と弟は事故死したって聞いていた


「…ごめん、ごめんなれい…」


『何が…ですか?』


海斗さんはとても哀しそうな顔をしていた


そんな顔にさせているのは…ダレ?私?



「レイが初めて仕事をした日のこと覚えているか?」


初めての仕事…確か6歳になった誕生日の日、まだ15の海斗さんに連れられて一軒の大きな家に辿りついた


私は海斗さんに言われた通りに二人の男女を殺した
男女は怖いくらい整った顔をしていた


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