BloodButterfly
SIDE:戒里
ガチャ
俺が料理を作り終わってソファで一服をしていたらリビングのドアが開いた
ドキン
……朱い髪…朱い瞳…?
一瞬誰だか分からなかったけどすぐにそれが麗なんだと気付いた
麗は俺の方を一回も見ないで冷蔵庫に手をかけていた
その目が冷たく…何も写していなかった
正直…怖いと思った
黙っていると離れてしまう気がしたから声をかけたら
目に止まらぬ速さで後ろに回り込み頭に拳銃を突き付けられた
…こいつ…いつも拳銃持ち歩いてんのかよ
改めて俺とこいつの生きてきた場所の違いを突き付けられた
こんなちっせ―体で…いつも生死の堺にいたってのかよ
もっと…もっと早く出会ってたかった…
麗が自分は殺人者だと言ってももう遅い
俺と亮はもう捕まっちまったんだよ
お前に…
きっと他の奴らも捕まる…
亮もそれを分かってて連れて来たんだろうな…