先輩と私。
2人で初めてお昼ご飯を食べる。
前は、私のお弁当を2人で食べてたなぁ…。
あの時はまだ付き合ってなかったけど、
先輩はあのときから私のことを好きでいてくれたんだよね…?
「あっ、先輩」
私は思い出した。
私、バイトしたいんだった…。
「ん? どした?」
「あの…、私バイトしたいんですけど…」
「!?」
先輩は手に持っていたクロワッサンを思わず落とす。
それをあわてて拾い上げてから、私にこう言った。
「どこでバイトするって言うんだ? しかもまだ中3だろっ」
「それなんですけど…、1つ上に言って、先輩と同じとこでバイトできませんか…?」
「俺のとこ!? 無理無理…」
「お願いします…! 欲しいものがあるんですっ」
「……学校にバレても知らないからな?」
そういいながらも先輩は、すぐにバイト先の店長に電話を入れてくれた。
「今日高1のバイト希望の子連れて行きます。 おねがいしまーす」
電話を切った後、私にピースサインをする。
「先輩ってどこでバイトしてるんですか?」
「カフェ!」
「へぇ…、すごい…」
カフェかぁ…。
私、大丈夫かな?