先輩と私。
◎ 失敗
*
「よろしくお願いしまーす!」
こうして私は今日から接客を中心にすることになった。
「頑張ろうな」
「はい!」
先輩がいるから、大丈夫大丈夫。
そう言い聞かせながら、
私は任せられた場所へ注文を聞きに言った。
「ご注文をお聞きします」
「えっと…、それじゃあキリマンジャロとモカを」
「かしこまりました、ご注文を繰り返します」
早速いい感じにできたんじゃない!?
自分にしては上出来だと思い、少し上機嫌になる。
注文をメモすると、キッチンに向かい、
「キリマンジャロとモカ1つずつー」
そう叫んだ。
「なかなかいい感じじゃん?」
拓先輩にも頭を撫でられ、私のテンションはあがりまくる。
「じゃあ次の注文聞きに行っといで」
「はーいっ」
この調子で頑張ろう♪
私は次のお客様のところへ行った。
しかし次のお客様で、
私は大きな失敗を起こしてしまう。